夢で会いました

ikeokawachi59112007-10-26

そこがどこなのかわからないが、とても懐かしく思える田舎の風景だった。ふるさとに似ていなくも無いが、そこはまた別の場所だ。雨上がり、夕陽がとてもきれいで見とれていたら、黒猫が突然僕のほうに寄ってきた。同時に水溜りにひとりの男が映っているのが目に飛び込んできた。男は8mmカメラを構えて何かを撮っている。よく見るとその人は寺山修司だった。だけど、不思議なことに彼は水溜りの中にしかいない。あたりを見回しても全く見えない。どうしてだろうと思っていると、突然黒猫が僕の靴を引っ掻いてどこかへ走り去って行った。気づいたら水溜りに映る男は消えていた。そこでちょうど目が覚めた。

夢を見る数日前、寺山修司のインタビューの映像をみた。そこで喋っている彼は、僕の想像とあまりにもかけ離れていた。訛りがとても強く(東北の)温厚な話し方でとてもソフトな印象を受けた。彼の著作や演劇のスタイルは前衛的で挑発的なものだから、本人もそんなふうな人柄だとばかり思っていた。今の時代に彼がが生きていたらどんな創作活動をしていたんだろうか。すごく気になる。